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東京電力は21日、福島第一原子力発電所の汚染水放出施設を外国人記者らに公開した。 福島/EPA 聯合ニュース

日本が今夏、福島第一原子力発電所に保管されている汚染水の「放出」の準備を進める中、韓国、米国、日本の3か国は「汚染水放出に関する誤ったニュースの拡散を防ぐために協力している」。 日本政府と東京電力は関連情報を透明に公開していないが、韓国、米国、日本政府が国民の懸念を防ぐために全力を注いでいるのは憂慮すべきことだ。 日本の外務省によると、24日の韓米日外相電話会談では、汚染水に関する「虚偽の情報の拡散防止に向けた協力について意見交換した」という。 「フェイクニュース」が何を指すのか具体的な内容は示されていないが、汚染水の放出を批判する中国政府や韓国世論をターゲットにしたものとみられる。 日本の外務省は今月、汚染水の安全性を宣伝するための英語の動画2本をユーチューブに公開しており、近く韓国語と中国語の動画も公開する予定だ。 しかし、汚染水の安全性を検証するための十分な情報提供を求める近隣諸国の要請を無視し、宣伝だけに注力したことへの批判は避けられない。 特に放水の責任を負う東京電力の不透明かつ無責任な姿勢は不信感をさらに増大させている。 放出の安全性を判断する多核種除去システム(ALPS)の性能を検証するため、複数の国がサンプル採取を要請しているが、東電は具体的な説明もなく採取を拒否している。 国際原子力機関(IAEA)ですら直接サンプルを採取することはできなかった。 東京電力は、原発近海で捕獲されたメバルやネズミから基準値を超える放射性物質が検出されたが、正確な原因は不明だとしている。 汚染水中の代表的な64核種の分析データも不十分だ。 東京電力は21日、福島第1原発放出施設の現地取材を批判的に報じたハンギョレやMBCなど一部の韓国メディアを排除し、問題の発生防止に力を入れているが、この状況では日本国民はもちろん、近隣諸国が埋め立て地の安全性について今後数十年にわたって懸念や疑問を抱き続けるのは当然だ。 特に、韓国政府と与党は埋め立て地の安全性を求める日本政府と東京電力の要求を率先して代弁し、正当な問題を「フェイクニュース」や「怪談」で押し付けた。 国民の健康、安全、環境への懸念は、韓国、米国、日本の間の安全保障協力と国内政治の論理にあまりにも影響されている。

Noya Tadashi

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