■東京午後の読書 by キム・ソニョン
60代と60代が多数を占める日本の与党・自民党の派閥重視の政治が不和を生んでいる。 実際、国防費や選挙区再編、少数派問題などの主要政策をめぐって党内の対立は深まっている。 さらに、岸田首相の長男が首相官邸に入ったことで、内閣支持率は12ポイント(毎日基準)も下落し、岸田首相の揺さぶりはさらに弱まったかに見えた。 党内で狭い立場にある第四派閥「宏池会(宏池會、現岸田派)」のトップである岸田首相の限界が露呈したとの指摘もある。
最近の派閥争いで最も争点となっているのが、区統廃合が予定されている本州西部の山口県「山口3区」だ。 実際、安倍派のリーダーである安倍晋三元首相と岸田派のナンバー2である林芳正外相の選挙区は統合された。 これにより、安倍前首相の選挙区だった山口4区は、林芳正外務大臣の選挙区だった山口3区と事実上統合される。 自民党は、人口の多い地域で選挙区を増やして定数を減らす、いわゆる「10増10減」政策により、衆議院山口県選挙区の定数を4から3に削減しました。人口の少ない地域の選挙区。 有権者。
しかし、3区では安倍派と岸田派は一歩も譲らなかった。 特に、自民党最大派閥である安倍派は、安倍前首相の選挙区を林外務大臣に与えることは安倍派を軽視するものと考え、相当な抵抗があった。 これを受けて、安倍派の隠れ権力と呼ばれる安倍前首相の妻昭恵氏が、夫の後継者として紹介される自民党の吉田伸治氏の後援会会長に就任し、事実上の活動を開始した。岸田派との全面戦争。
安倍派と岸田派が激しく衝突したのは、山口県が日本の保守・右派の中心地のような場所だからだ。 山口県は、初代伊藤博文首相をはじめ8人の首相を輩出しており、全選挙区が「世襲政治家」で構成されていることから、日本政治の縮図とも言われています。 山口県の代表的な世襲政治家は安倍岸家と林家である。 信介元首相や佐藤栄作元首相を輩出した。 林家は、林外務大臣の父である林義郎元衆議院議員が山口一県選挙に立候補したことをきっかけに、世襲の物語を切り開いた。 喜朗氏は当初安倍支持者として活動していたが、独自の政治を追求するようになり、岸氏や安倍氏と50年にわたり対立関係を築いた。
しかし、将来首相を目指す林外相は「選挙区を譲るつもりはない」と対立した。 結局、自民党は16日、閣僚経験が豊富な林外務大臣を選出した。 吉田議員が比例代表から追い出されたことで、昭恵夫人まで動員した安倍派はプライドを失った。 林外相に近い自民党関係者は「大臣と政界の新人では経験の差があるのは当然だ。 今回の選挙区争いで派閥争いが表面化し、安倍前首相以来中核を担ってきた自民党が分裂するのではないかとの懸念もある。 実際、安倍後援会の元会長は「私は従わないが、党が決めたことだから仕方ない」と語っていた。 読売新聞は「派閥をも巻き込んだ保守王国の指名争いの終焉を懸念する声もある」と伝えた。
ジャーナリスト キム・ソンヨン
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